ご遺骨の一部を分骨することは、珍しいことではありません。海洋散骨オーシャンズでは、お客様のおよそ4人に1人が分骨をされています。
分骨は縁起が良くないと言われることもありますが、ご依頼の多くは、手元に置いておきたい、一部をお墓など別の場所に納骨したい、一部だけを海に散骨したい、というお気持ちからです。
このページでは、分骨したご遺骨をその後どうするのか、ご遺骨を分けることは本当に良くないのか、分骨の仕方と手続き、分ける量や入れ物についてご案内します。
分骨についてお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
4人に1人が行う「分骨」とは?
分骨とは、ご遺骨を2つ以上に分けて、別々に供養することをいいます。
1箇所にすべてのご遺骨をまとめて供養するのではなく、一部をお手元に残したり、ご家族様がそれぞれお持ちになったりする形です。
弊社で海洋散骨をされたお客様のうち、およそ4人に1人が分骨をされています。ご家族でご乗船になるプランでは、2人に1人近くになります。

対象:海洋散骨オーシャンズの申込内容から集計
分骨の納め方は、弊社の手元供養品にお納めする方が半数を超え、続いて真空パックのままお手元に置かれる方、ご自身でご用意された入れ物にお納めする方がいらっしゃいます。
分骨は縁起が良くない、と言われるのはなぜか
分骨は多くの方がされている一方で、ご家族様やご親族様の間で意見が分かれることもあります。分骨は良くないという話を目にして、迷われる方もいらっしゃいます。
法律上は問題がなく、分骨証明書も発行される
分骨を禁じる法律はありません。むしろ、墓地、埋葬等に関する法律の施行規則には、分骨を別のお墓や納骨堂に納めるときの手続きが定められています。
実際に、火葬場で分骨する場合は、分骨証明書が発行されます。その様式には「分骨の理由」として「宗教上の理由若しくは他の墓地等に埋蔵または収蔵のため」という選択肢が印刷されています。分骨の場所や年月日を書く欄がある様式や、墓地の書類に「埋葬・改葬・分骨」の区分が印字されているものもあります。
分骨は、法律のうえで想定されている形です。
分骨すると成仏できない、という不安
仏教、神道、キリスト教など主要な宗教に、分骨をすると成仏できない・縁起が悪いといった教えはありません。
仏教では、お釈迦様のご遺骨が仏舎利として各地に分けて納められてきました。日本でも、西日本ではご遺骨の一部だけを骨壷に納める形が今も一般的で、浄土真宗では喉仏を本山へ納めます。東本願寺は、ご遺骨の一部を本山に納め、残りを別の場所に納める形を公式に案内しています。
キリスト教では、聖人のご遺骨が「聖遺骨(聖骨)」として各地の教会に分けて納められてきました。神道には御霊を分けて各地に祀る「分霊」という考え方があり、ヒンドゥー教では火葬した遺灰が複数の聖地に流され、イスラム教では預言者の遺髪が各地に分けて伝えられてきました。

スピリチュアルな面を気にされる方もいらっしゃいますが、分骨がよくないという教えは見あたりません。
実際に起きるのは親族間のトラブル
実際に起きやすいのは、宗教上の問題よりも、ご親族様との行き違いです。
- 分骨したいのに、親族から分けないほうがよいと言われている
- すべて散骨したいのに、親族から一部を残すように言われている
- 母は反対しているが、ほかの家族は少し残したらどうかと言っている
分骨したいとお考えの方が、ご親族様から分けないほうがよいと言われることがあります。反対に、すべてを散骨したいとお考えの方が、一部を残すように言われることもあります。ご兄弟姉妹やご親戚の方との間で意見が分かれ、話し合いがつくまでお申し込みを控えられる方もいらっしゃいます。
トラブルになりやすいのは、ご親族様に相談しないまま分骨を決めてしまった場合と、分骨のその後をどうするかが決まっていない場合です。
- 自分が亡くなったあと、この分をどうするのか
粉骨が終わったあとにそうお考えになり、一度は分骨を取りやめられた方がいらっしゃいます。出航の予定はまだ先でしたので、お気持ちが変わればいつでもお申し付けくださいとお伝えしていました。その後あらためて分骨をご希望になり、手元供養品にお納めしてお返ししています。
海洋散骨オーシャンズでは、お申し込みのあとでも、出航前であれば分骨を承っております。量や入れ物のご希望もその都度うかがっておりますので、どうぞご安心ください。そのうえで、まずはご家族の皆様とゆっくりご相談いただければと思います。
分骨は、その後どこへ行くのか
ご遺骨を分けたあとに決めることになるのが、その分の行き先です。お手元に置く場合も、いつかはどなたかが引き継ぐことになるため、そこで迷われる方が多くいらっしゃいます。
手元に置いて供養する
分骨したご遺骨は、ミニ骨壷などの手元供養品にお納めするお客様が多いです。
手元供養品には、ミニ骨壷のほかに写真立てやアクセサリーの形をしたものもあり、種類が豊富です。分骨したご遺骨をご自宅のリビングや玄関に置いても違和感がなく、お仏壇のないお住まいでも置き場所に困りません。

ただし、手元供養品にお納めできる量はわずかなので、ご遺骨を粉末化して少量お納めする形が一般的です。なお、ご焼骨は湿気を含みやすいため、弊社ではできる限り湿気の対策をしたうえでお納めします。
お手元に置いた分骨も、いつかは行き先を決めることになります。アクセサリーのように小さなものであれば、ご自身が亡くなられたときに、手元供養品も副葬品としてご一緒に供養していただくこともできます。
- 母が亡くなったときに、祖母の遺骨と一緒にしてあげたい
ご家族と一緒に供養することを見込んで分骨される方もいらっしゃいます。ただし、最終的な行き先は、その分骨を引き継ぐご親族様とあらかじめ話し合って決めておかれるとよいでしょう。
お墓や永代供養墓に納骨する
分骨は、お墓や永代供養墓に納骨することもできます。ご実家のお墓や、永代供養付きの納骨堂や樹木葬に、ご遺骨の一部を納める方もいらっしゃいます。
弊社では、お寺の永代供養と海洋散骨と手元供養の3つに分けられたお客様や、樹木葬と海洋散骨に分けられたお客様もいらっしゃいました。骨壷の大きさによって納骨費用が変わることもあるため、粉末化した分骨をお返しするケースが多いです。
ただし、お墓や永代供養墓に納める場合は、証明書の提出が必要ですので、分骨と一緒にご準備されると安心です。
お墓や納骨堂、樹木葬はいずれも、ご遺骨を置いておく”場所”が必要です。永代供養であれば寺院や霊園が管理と供養を続けますが、無期限という意味ではありません。期間は7回忌・13回忌・33回忌など納骨先や契約によって異なり、期限を過ぎるとほかのご遺骨と一緒に供養され、取り出せなくなります。
個別のお墓であれば、年間の管理料や手入れが続き、お墓の継承者も必要になります。
散骨する
分骨は、散骨するという選択もできます。海が好きだった、お墓には入りたくないなど、故人様のご希望で選ばれる方が多くいらっしゃいます。お墓のように跡継ぎを決めておく必要がないため、ご家族に負担を残したくないという理由で選ばれる方もいます。
- お墓は暗くて嫌だと、生前からずっと言っていました
- 海が好きだった父を、海に還してあげたい

散骨そのものを禁じる法律はないため、自分で散骨することもできます。ただし、ご遺骨は形がわからないよう粉末化する必要があり、散骨できる場所も限られます。海のほかに山林などへ散骨することもできますが、土地の所有者の許可が要り、地域によっては条例で罰則を定めているところもあります。
- 分骨した遺骨を自分で散骨したいが、調べれば調べるだけ分からなくなってしまって
散骨の場所や手順に迷われる場合は、信頼できる散骨業者にお任せいただくほうが確実です。
相模湾や東京湾での散骨をご検討されている方は、ぜひ海洋散骨オーシャンズまでお気軽にご相談ください。これから分骨される場合も、すでに分骨されたご遺骨の散骨も承っております。
分骨は自分でできる?仕方と手続き
分骨は自分でもできます。ただし、自分で分骨した場合はどこからも書類が出ません。お墓や納骨堂に納骨するときは火葬許可証などの原本が要りますので、大切に保管してください。
火葬場や墓地で分骨した場合は、分骨証明書が発行されます。分骨証明書がなくても、次のような書類で代用できます。
| 分骨したところ | 受け取れる証明書 |
|---|---|
| 火葬場 | 火葬証明書(分骨用)・埋火葬許可証など |
| 墓地や霊園 | 埋葬証明書・埋蔵証明書・収蔵証明書など |
納骨先によっては原本を求められるため、最終的な行き先を決めてから分骨されるほうが安心です。
また、大切な方のご遺骨をご自分で分けるのは、お気持ちの面でご負担の大きいことです。弊社では、海洋散骨プランや粉骨サービスをご利用いただく際の分骨を無料で承っております。分骨の量や入れ物(手元供養品など)のご希望がございましたら、お気軽にご相談ください。
分骨のよくあるご質問
分骨証明書はどこでもらえますか。無くても分骨できますか
分骨証明書は、火葬場や霊園で分骨した場合に管理者が交付します。ただし名称は分骨証明書とは限らず、火葬証明書(分骨用)や埋火葬許可証などになることもあります。
分骨そのものは、証明書がなくてもできます。
証明が必要になるのは、分骨をお墓や納骨堂に納めるときで、火葬した事実や、それまで納骨されていた事実がわかる書類であれば足ります。
分骨証明書は火葬の当日しか発行しない火葬場が多いのですが、火葬証明書や埋火葬許可証は後日でも取得・再発行ができますので、あとから必要になっても困りません。
分骨の入れ物は、何を選べばよいですか
分骨の入れ物に決まりはありません。ミニ骨壷のほか、写真立てやアクセサリーの形をした手元供養品にお納めする方が多くいらっしゃいます。
弊社では、湿気を防ぐために真空パックでお返しすることも、お客様ご自身で散骨されるご予定であれば水溶性の袋でお返しすることもできます。お客様がご用意された手元供養品にお納めしてお返しすることもできます。
これまでにも、ご自宅で大切にされていたおしゃれな小物入れや、かわいらしい100円ショップの壷などにお納めしてお返ししたことがあります。
分骨の入れ物は、必ずしも「ミニ骨壷」や「手元供養品」として売られている品でなくても構いません。お客様のお気持ちが一番ですので、その後どのように供養されたいかも含めて、お気軽にご相談ください。
分骨はどの骨を分けるのですか。喉仏だけを分骨することもできますか
どの部位を分骨するかにも、分骨の量にも決まりはありません。喉仏だけを分骨することもできます。
ただし喉仏は、火葬のあとに形が残らないこともあります。形が残ったとしても、そのままお納めできるミニ骨壷は限られます。
手元供養品にお納めになる場合は、品物によってご遺骨を納める部分の形や大きさが全く異なるため、その品に合わせた量・方法でお分けします。品物がお決まりでない場合は、粉末化したご遺骨を大さじ1杯ほどお分けするのをおすすめしております。
分骨や手元供養については、お客様のご希望に応じて柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
